2024年3月23日(土) いきいきサポートセンターも委員となっている鵠沼地区郷土づくり推進会議主催で講演会『くげぬま地域福祉シンポジウム ~過去から未来へつなぐ地域福祉の担い手~』を開催しました。 

<第1部> は鵠沼地区郷土づくり推進会議の活動報告を行いました。

 スライドにて、鵠沼地区郷土づくり推進会議の活動の柱となっている、A委員会「認知症等啓発事業」、B委員会「鵠沼の魅力発信事業」、C委員会「子どもの居場所づくり事業」、D委員会「歴史・文化継承事業」それぞれで取り組んできた活動の報告を行いました。

↑ また、B委員会で1月に、鵠沼市民センター・公民館建て替えなどについて意見交換を行った、タウンミーティングの報告がなされました。

 <第2部> は鵠沼地区社会風櫛協議会顧問、現在御年101歳の北島令司氏による講演会

北島氏からは特攻隊として戦地に赴いた戦争経験の話から福祉に携わる経緯などの話をしていただきました。そして、会場の参加者へのメッセージとして、病気になってしまうことは天命なのでそれは受け入れざるを得ないが、とにかく健康でいることが何よりも大事。大きな目標は持たなくてもよい、小さな目標を毎日コツコツとこなしていくことが大切であると。北島氏自身も健康のために毎日施設で1日3回のテレビ体操 廊下を1日3回は往復し歩くことを目標としているそうです。 

福祉に携わる人間として、人の役に立とうと思うならばまずは自分自身が心身ともに健康であらなければいけない。身に染みるお言葉でした。

 そして、また北島氏自身、現在老人ホームに入居されているのですが、北島氏より世間的には施設に入ることはマイナスのイメージがあるが、施設に入ることはけして不幸せ、悪いことではないと。北島氏自身、施設の職員にはとてもよくしてもらっていて在宅ではできない経験ができているとのこと。今の施設での生活は幸せで充実しているとのことで、気兼ねすることなく堂々と施設に入るべき、家族も後ろ髪をひかれるような気持ちになる必要はないと話しておられました。

 <第3部> は語り合い『過去から未来へつなぐ地域福祉の担い手』

パネリストに北島氏と長年の交流のある、鵠沼地区社会福祉協議会の浅野氏、鵠沼東・南地区民生委員児童委員協議会の佐藤氏、鵠沼地区ボランティアセンターささえの長谷川氏が加わり、北島氏との出会いや、北島氏の背中をみながら地域活動を担うまでのいきさつなどを話していただきました。 

今回の講演会には、雨天で足もが悪かったにもかかわらず120名近くの来場がありました。北島氏は鵠生園(社会福祉法人上村鵠生会)の理事も長年勤めていただき法人としてもとても縁が深い方です。当日は鵠生園の職員も含め、北島氏に一目会いたい、話を聞きたいと多くの方が来られ、講演会の後は北島氏と握手、写真撮影をされる方で長蛇の列ができていました。

 

↓ 最後は皆に見送られ退場。

北島氏、行きは車から歩いてホールまで来られましたが、帰りは車まで車いすでの移動でした。でも、約半日、休みなく大勢の方と語らい、講演会でも熱弁をされ、101歳の北島氏のパワーには感服しました。北島氏には深く御礼申し上げます。そしてまたこのような機会が持てることを願っております。