↑高齢福祉環境で働く栄養士さん達の拠り所づくりに携わっています-♪

 

関野記念の管理栄養士のТさん。

日々、手狭な施設ですが椅子のあたたまる時も無く東奔西走(ジャージ姿がしっくりと)

 

人が生きてゆくうえでもっとも大切なことは「食」。

特に高齢施設に於いてはご利用者さんが「美味しそー♪」「食べたいよー♪」と気持ちの動く「食」でなくては命を紡いでゆけません。

いつも、ご利用者さんと各職域の声に耳を傾け、出来うる最良の「食」を提供してくれます。

 

そんなТさん。

お仕事+栄養士さんたちのネットワークづくりをしています。

 

「(。´・ω・)なぜに?」と聞いたところ、

「高齢施設の於ける栄養士さんの配置数は少なく、又、専門職種故に中々相談できる人がいないんです」

「だから、気持ちの拠り所となるようなテキストやネットワークを皆で作り、協力し合い、より良い食環境を整えたい」と。

 

(=_=)確かに、高齢施設に於ける栄養士さんの配置数は凡そ1名程度。

同じ職域として相談できる人が職場にいない。

ある意味で孤独。

・・ほんと、そういうことですよね。

 

そこで、どの様な活動内容なのかをぐいぐい聞くと、「(〃´∪`〃)ゞえっー、恥ずかしいなぁー」と様々な資料を見せてくれました。

 

そんな資料の中に、Тさんがネットワークの方々に綴った日常のよもやま話。

目を通していると幾度も読み返す言葉がたくさん。

なんか、心がぽかぽか♨

一部抜粋となりますが、関野記念に於けるあったかな日常の一コマをお伝えさせて頂きます。

 

 

-管理栄養士Тさんの文章より抜粋-

 

【白玉団子入りお汁粉】

スタッフさんより、

「いつもオヤツはいらないという方も召し上がっていましたよ‐」

看護師さん、

「どの階も吸引機の出番なかったね(笑)」

〝食べたい〟と言われているのに提供できず、〝あの時に食べて貰えばよかった…〟と後悔しない様にしたい。

 

【握り寿司】

スタッフさんが、Мさんの日記に「3月10日、お昼食は目にも鮮やか、ごちそう」と書かれていましたよと教えてくれました♪

嬉しい。

 

【桜餅】

スタッフさんより、

「いつもお粥の方でも、お寿司だと普通のごはんを食べられる。

桜餅はどうかなぁと思っていたけど、やっぱり美味しく食べてくれるのです。

人って不思議ですね」

 

【手紙】

コロナ禍でのこと。

あるフロアでは利用者方々にご家族宛の手紙を書いて貰い、送っていました。

しっかりとした字で書かれる方。

象形文字みたいになっている方など様々ですが、なんとも味のあるお葉書。

ご家族とのお葉書やり取りは初めての試み。

テレビ電話のようなもので繋がるのも悪くありませんが、こういう時だからこそ、お手紙やお葉書の文字で繋がることが出来る良さを感じました。

 

【お看取り⓵】

「今日、朝もお昼も水分を飲むことがちょっと難しくなっています」とご家族にお伝えしました。

するとご家族より、

「お母さん、気持ち良さそうに寝ているの。

穏やかなお顔をしてるし、苦しんでないのが何より」と。

感謝です。

 

【お看取り⓶】

享年96歳。

食事も食べられない日が多くなっていました。

この日、スタッフさんがお昼ご飯を食べられますかとお聞きすると「うん、うん」。

ちょうど、今日は土用の丑の日。

すべて完食。

「美味しい」の👌OKサインも頂きました。

夕食時の17時30分、「いらない」と目を閉じられました。

そして30分後、ご逝去。

とても穏やかな今にも息をしているような寝姿。

鰻を完食されて旅立たれました。

ご家族も「お父さん、良かったね」と。

 

 

・・短い文章の中に、日々の大切さ、命への愛おしさが溢れているように感じます。

Тさんに限らず、介護職さんそれぞれ心の中に想いを綴るノートが。

 

また機会あれば覗いちゃいます♪