6月20日(木) 14:00~15;30 鵠沼公民館 2階 第3談話室 にて、片瀬いきいきサポートセンター、鵠沼東いきいきサポートセンターと3つのいきいきサポートセンターの共催で今年度第1回目のケアマネサロンを開催しました。 

テーマは『ケアマネジャーとして災害時何ができるのか』。311や、能登半島地震の際にも実際に被災地に出向きボランティア活動をされた、株式会社ぐるんとびー代表取締役の菅原健介さんを講師に招き、現場で感じた課題も含め、ケアマネジャーとして災害時に何ができるのか、何を備えるべきかを話していただきました。 

能登半島地震の際もトイレは劣悪な環境で切実な課題だったとのこと。平時から備えとしてラップポン(ポータブルトイレで排泄物をラップのようなものでくるんで処理する商品)や防災トイレの備蓄をしておくこと。そして普段から使い慣れておくことが必要とのこと。頭では使用方法はわかっていても、いざそれを使って排泄をしようと思うとなかなかできないとのことでした。 

福祉避難所から二次避難所へ移行する際に、避難所も劣悪な環境でいつ復旧をするかもわからない状況で、明らかに環境の整った二次避難所に移った方が良いのにも関わらず、住み慣れた土地を離れたくない、環境を変えたくないと言う方々の説得や対応に苦労された話なども伺えました。 高齢者になっても障がい者であっても旅行に行ったり親戚の家に泊まりに行ったり日ごろから自宅から離れて過ごす機会を持ち、環境の変化に慣れておくことが良いとの話がありました。 

また、ぶっつけ本番でいきなり避難所生活を送る前に、避難所生活について、ぜひ一度避難所で寝泊まりする疑似体験をしてみることをお勧めしていました。実際に大庭地区で「防災CAMP」と称して大庭市民センターを借りて寝泊まりをするイベント開催したとのこと。そこで分かったことは、シュラフ(寝袋)だけでは寒かった、床が想像以上に固く冷たかった、 とても寝られる環境ではなかったなど実際に経験してみないとわからない、本番に活かせる気づきを沢山得られたそうです。 

今回30名のケアマネジャーに来ていただきました。後半はグループに分かれ、それぞれの事業所で取り組んでいる防災や災害時対応の取り組みなどについて意見交換をしていただきました。

 

今回のケアマネサロンを通じて防災、災害発生時に向けての準備の意識が一層高まりました。災害が起こった時はイレギュラーなことだらけで何をしてよいかわからないことだらけだと思います。自分の判断が正しいのか間違っているかもわからなくなると思います。ただ、まずは一番に自分が助かること(自分が助からないと人も助けられないし、業務も継続できなくなる!)。自分が助かるためにはどう行動すれば良いのか、そして助かった後どう行動するか日ごろからシミュレーション(イメージ)しておくことが必要だと感じました。また、備蓄については特にトイレ、衛生用品の必要性をあらためて実感させられました。