関野はお看取りの場所。
これまでに、これからも、多くの方々が長い時の終焉をこの場所で。
戦前戦後の動乱期、この国がもっとも苦難に満ち、多くの命が失われた時代を懸命に耐え忍び、現在の礎を作り上げてくださった方々。
その苦難を語らず、唯々懸命に前を向いて踏ん張り続けてきた方々。
泣きたいこと、叫びたいこと、いっぱいいっぱい。
だけど、それらすべてを心の内に秘め今日まで精一杯、一生懸命に生きてきた方々。
ほんとうにお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
・・叶わないけど、方々に聞きたいことがあります。
『終焉の場所が関野記念で良かったですか・・?』
『ここで悲しいことや、切ないことはありませんでしたか・・?』
『私たちは貴方に笑顔で接していましたか・・?』
『関野記念へ入所したことを後悔されていませんか・・?』
一つの命が終わる。
誰しもが。
例外なく。
あたたかい場所にしなければ。
ご逝去された方々が、
『ここで良かったよ』
『またねー』
と微笑んでくれる場所であるよう努めて参ります。
・・少し異なることかもしれませんが、玄関での最後のお見送り時、大勢の職員さんが集まってくれます。
誰しもが涙。
涙はご供養。
そして『もっとこうしていたら良かったかも・・』と後悔も。
唯、後悔なければ新たな次が生まれない。
一つ一つの後悔をけして無駄には致しません。
又、そんな職員さんを見ると、『この仲間とならそれがほんとうに出来る』『ほんとうにあったかい場所が作れる』と感じています。
上っ面ではなく、心からあったかい人がたくさん。
恵まれました。
様々なご縁で関野に集まったご利用者さんと職員さん。
誰しもが笑顔で過ごせるよう、心新たに、ぶれることなく進んでゆきたいと思います。
PS『おーい、先に逝かれたご利用者さーん! 私たちが逝く際には迷わないよう道案内してねー 先達として面倒見てねー 頼りにしてますよぉーヾ(≧▽≦)ノ』
なんてね。