
↑2014年12月片瀬山
ドライブレコーダーで撮影されたイノシシ
2014年12月、片瀬山で成体イノシシが確認されました。
当時、様々聞き、調べてみれば以下の目撃談。
↓
①12月上旬、小田原市の酒匂川河口で海に入るイノシシが目撃される。
②平塚漁港近くで目撃談(相模川左岸?)
③14日、片瀬海岸(漁港近く)で目撃談。
⑤同日、境川のカヌー乗降口付近で目撃談。
④同日、片瀬山の公園で目撃され、地続きの新林公園へ姿を消す。
⑤鎌倉市で目撃談。
この道筋を考えると…
12月はイノシシ猟解禁期間。
猟犬に追われたイノシシはパニック状態となり酒匂川沿いを逃げ続ける。
(同様な事で酒匂川沿いに鹿群が逃げてきたなどの確認例多数)
海に入ったイノシシは潮流に身を委ね流れ流れ、相模川河口の回旋流で岸に打ちあがる。
しかし、周囲を見渡しても広い砂浜ばかり。
奥にそびえる高麗山はあまりに遠い。
再び潮に流され流され、境川河口回旋流と江の島で潮流途切れる片瀬海岸に辿り着く。
見上げれば、近くに目白山や片瀬山の緑が見える。
安全で目立たぬ境川護岸をひた走り、カヌー乗降口のスロープより道路へ。
そこからは江ノ電や県道を抜け、住宅街を経て片瀬山山頂、そして新林公園へ。
新林公園は広く、鎌倉へ山続きで抜けられます。
鎌倉に抜ければ、山系や緑地帯続きで逗子~三浦方面まで可能。
この地域は植林が少なく、落葉広葉樹が豊です。
食べ物に困ることは無い。
唯、丹沢山系から切り離されているこの地域に仲間のイノシシはいません(繁殖は無い)
寿命は3年~5年。
写真の大きさを見れば1歳以上。
11年前の出来事なので既に天寿を終えています。
現在、熊やイノシシ、人間との間で様々な悲しい出来事が生じています。
神奈川県でも熊は山北や宮ケ瀬で目撃談複数。
イノシシは大磯町まで進出(高麗神社内にも足跡)
清川村や秦野山間部を走るバスは鹿の追突事故が多発していることから車両前部に損傷防止柵を装着。
生息域がここまで近づけば、最早、綺麗ごとではなく駆除するしかありません。
唯、野生動物の気持ちを語弊覚悟で言えば、
「だって、人が落葉広葉樹を伐採し、食べ物にならない針葉樹に植え替えたから我々は飢えているんだよ!」
「だって、これまでは山続きで食べ物の豊かな地域に移動できたのに、今は道路や擁護壁に阻まれて移動できないんだよ!」
「だから、耕作放置された場所や人里に食べものを求めるしかないんだよー💦」
…でしょうか。
今は駆除しかありませんが、いずれは、何某かの形で共存できる手立てが生まれることを願うばかりです。
